Ryuk|漫画キャラクター|-1000年生まれ
リュークは、デスノートに登場する死神である。退屈しのぎに人間の世界へデスノートを落とし、事態を面白がって夜神月を観察する。リンゴが大好物であり、その存在は物語の鍵を握る。
リュークは、遥か昔から存在する死神である。その生年は紀元前1000年とされており、悠久の時を静かに過ごしてきた。しかし、永遠とも思える時間の中で、リュークは深い退屈に苛まれるようになる。死神界の単調な日々は、彼の好奇心を鈍らせ、刺激を求めていた。そんなある日、リュークは退屈しのぎに、とある「デスノート」を人間の世界へと落とすことを思いつく。このノートは、所有者が名前を書いた人間を死に至らしめるという、恐るべき力を秘めていた。
デスノートは、天才的な頭脳を持つ高校生、夜神月(やがみライト)の手に渡る。リュークは、自らの退屈を紛らわせるため、そして何より事態がどのように展開するかを純粋な興味から、夜神月の傍に現れる。彼は夜神月にデスノートのルールを説明し、その力を振るう様子を興味深げに観察し始める。夜神月はデスノートの力を使い、理想とする「新世界の創造」を目指し、数々の犯罪者を裁いていく。リュークは、その過程で夜神月と奇妙な共生関係を築きながら、彼の行動を静かに、しかし鋭く見守り続ける。
リュークの存在は、夜神月にとって強力な味方であると同時に、常に監視者であった。彼は夜神月がデスノートの力をどう使うのか、そしてその結果がどうなるのかに強い関心を示し、時には忠告めいた言葉を口にすることもある。しかし、それはあくまで自身の興味を満たすためであり、夜神月の行動を直接的に左右しようとするものではなかった。リュークは、あくまで傍観者として、人間の世界のドラマを、そして夜神月という特異な人間の生き様を、飽きることなく観察し続けるのである。
リュークの特筆すべき特徴の一つに、リンゴへの異常なまでの執着がある。彼はリンゴをこよなく愛し、そのために夜神月に様々な情報を提供することもあった。リンゴは、リュークにとって日常のささやかな楽しみであり、同時に彼が人間世界に留まる理由の一つとも言える。
物語が進むにつれて、夜神月と、彼を追う名探偵・L(エル)との対決が激化していく。リュークは、この知恵比べに誰よりも熱中し、両者の駆け引きを 誰もが驚くほどの冷静さで分析する。彼は、夜神月が最終的にどのような結末を迎えるのかを予期しており、その終焉に立ち会うこともまた、彼にとっての興味の対象であった。
最終的に、夜神月は自らの行いの末、その力尽きる。リュークは、自らの退屈しのぎのために落としたデスノートが、かくも壮大な物語を生み出したことを静かに満足していた。そして、夜神月の最期を見届けた後、彼は何事もなかったかのように、再び死神界へと帰っていく。リュークの存在は、単なる死神という存在を超え、人間の欲望、正義、そして罪といった複雑なテーマを浮き彫りにする上で、極めて重要な役割を果たしたのである。彼の行動が、数々の人間の運命を翻弄し、物語に深みを与えたことは疑いようのない事実である。