Magneto|映画・ドラマキャラクター
マグニートーは、人類への不信からミュータントの優越性を主張し、地球を支配しようと目論む。強大な磁力操作能力を持ち、金属を自在に操ることから、「磁界王」とも呼ばれる。かつてはプロフェッサーXの友人であったが、思想の対立から宿敵となった。そのカリスマ性と行動力で、多くのミュータントを率いる存在である。
マグニートー、本名エリック・レーンシャー。彼の人生は、幼少期に経験した凄惨なホロコーストによって決定づけられる。ユダヤ人であった彼は、ナチス・ドイツの迫害から逃れるために家族と共に命からがら逃亡を試みるも、捕らえられ強制収容所に送られる。そこで目の当たりにした非人道的な行為、そして家族の死は、彼の心に深い傷と、人類に対する激しい不信感を植え付けた。
この過酷な体験の中で、彼は自身に秘められた驚異的な能力、すなわち磁力場を操るミュータント能力に目覚める。金属を自在に操り、強力な磁場を発生させるその力は、収容所からの脱出を可能にした。しかし、それは同時に、彼が人類から疎まれ、異質な存在として扱われる宿命を背負うことでもあった。収容所での体験は、彼に「ミュータントは人類に支配されるのではなく、支配する存在でなければならない」という確信を抱かせた。
解放後、レーンシャーは自身の能力を抑圧されたミュータントたちのために使おうと決意する。その過程で、彼はチャールズ・エグゼビア、後のプロフェッサーXと出会う。エグゼビアもまた、ミュータント能力を持つ協力者であり、ミュータントと人類が平和的に共存できる未来を夢見ていた。二人は意気投合し、共にミュータントの権利を守るための活動を開始する。
しかし、理想を共有しながらも、その達成手段において二人の間には決定的な溝があった。エグゼビアは対話と理解による共存を説く一方、レーンシャーは人類の敵意と差別に耐えかね、ミュータントが自らの力で優位に立ち、人類を支配する必要があると主張した。レーンシャーは、人類がミュータントを脅威と見なし、排除しようとする限り、平和な共存は不可能だと考えたのである。この思想の対立は、かつての友を、永遠の宿敵へと変貌させた。レーンシャーは「マグニートー」と名乗り、ミュータントの地位向上と人類からの解放を掲げ、過激な行動へと乗り出していく。
マグニートーの能力は、単に金属を操るだけにとどまらない。彼は地球の地磁気を操るほどの強大な磁力操作能力を持ち、金属製の建造物を容易に破壊し、飛行機を墜落させることさえ可能である。その能力は、彼が「磁界王」と呼ばれる所以である。彼の存在は、人類にとって強大な脅威であり、同時に多くのミュータントにとっては希望の光であった。
彼は、同じく差別や迫害に苦しむミュータントたちを組織し、そのカリスマ性と圧倒的な力で率いた。彼の目的は、ミュータントが安全に暮らせる世界を築くことであったが、その手段はしばしば暴力的なものであった。彼は、人類にミュータントの優位性を認めさせ、彼らの支配から解放されるためには、力による変革が必要だと信じていた。人類の不信と憎悪は、マグニートーの行動原理となり、彼はミュータントの楽園を築くために、地球の支配という野望を抱えるに至ったのである。その行動は、常にプロフェッサーX率いるX-MENとの衝突を生み、ミュータントと人類の未来をかけた壮絶な戦いの火種となった。