Arthur Schopenhauer|歴史上の人物|1788年2月22日生まれ
19世紀ドイツの哲学者で「ペシミズムの父」。インド哲学とカント哲学を融合し、世界の根源を盲目的な「意志」と捉えた。25歳で博士論文を完成、30歳で主著「意志と表象としての世界」を出版。生前は不遇だったが、ニーチェやフロイトなど後世に多大な影響を与えた。
1788年に裕福な商人の家に生まれたショーペンハウアーは、25歳で博士論文「充足理由律の四つの根について」を完成。30歳で出版した「意志と表象としての世界」では、世界を動かす根本的な力は理知的な神ではなく「盲目的な生きようとする意志」であると論じた。人生を「苦痛と退屈の間を揺れ動く振り子」と断じた徹底したペシミズムは、当時の哲学界で異質な光を放った。
ヘーゲル全盛の時代に不遇を味わいながらも自説を貫き、芸術鑑賞やインドのウパニシャッドに救いを見出した。欲望の根源である「意志」を芸術や禁欲によって否定するという救済論は、1848年の革命に敗れたヨーロッパの人々の心に浸透し、晩年にようやく評価を確立した。