Adam Smith|歴史上の人物|1723年6月16日生まれ
スコットランド出身の哲学者・経済学者であり、近代経済学の父と称される。主著「国富論」において自由市場経済の理論を体系化し、「見えざる手」の概念を提唱した。道徳哲学者としても「道徳感情論」を著し、人間の共感能力に基づく倫理学を展開した。
1723年にスコットランドで生まれたアダム・スミスは、28歳でグラスゴー大学の論理学教授に就任し、やがて道徳哲学の教授となった。36歳で発表した「道徳感情論」は、人間が他者の感情に共感する能力を道徳の基盤とする画期的な理論であり、ヨーロッパ中で高い評価を得た。この著作は彼を一躍知識人の仲間入りさせ、フランスの啓蒙思想家たちとの交流の扉を開いた。
53歳の時に出版された「国富論」は、自由市場における分業と交換の原理を体系的に論じた歴史的著作である。個人が自己の利益を追求することが、結果として社会全体の利益につながるという「見えざる手」の概念は、重商主義に代わる新たな経済思想として世界を変えた。スミスの思想は資本主義の理論的基盤となり、その影響は現代の経済政策にまで及んでいる。