Ivan the Terrible|歴史上の人物|1530年8月25日生まれ
16世紀のロシアに君臨した初代ツァーリ。幼くして大公位を継承し、中央集権化と領土拡大を強硬に進めた。一方で親衛隊オプリチニナを用いた粛清や息子を死に至らしめた激しい気性から「雷帝」と恐れられた。ロシア史において最も畏怖される独裁者の一人である。
1530年、わずか3歳で父の死によりモスクワ大公位を継承したイヴァン4世は、貴族たちの権力闘争の中で荒んだ幼少期を過ごした。17歳で自らを「ツァーリ」と称しロシア初の戴冠を果たし、22歳でカザン・ハン国を征服してロシアの東方拡大の道を切り拓いた。
最愛の妻を亡くした後、親衛隊オプリチニナを創設し反対者を容赦なく粛清。28歳で始めたリヴォニア戦争は長期化して国力を消耗させた。激昂のあまり嫡男を殴打し死に至らしめた悲劇は、彼の精神を完全に粉砕した。強固な国家基盤を作った一方で「動乱時代」を招く爪痕も残した。