Ryoko Yonekura|アーティスト・作家|1975年生まれ
横浜出身の女優・ファッションモデル。『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の当たり役で知られ、ブロードウェイのミュージカルにも主演した実力派。
米倉涼子は1975年8月1日、神奈川県横浜市に生まれた。8月の非常に暑い日に生まれたことから、名前だけでも涼しくという両親の願いで「涼子」と名付けられた。5歳から15年間クラシックバレエを続け、谷桃子バレエ団の高等科に所属してコンクールにも出場した。1992年、高校生のときに友人が応募してくれたことがきっかけで「第6回全日本国民的美少女コンテスト」の審査員特別賞を受賞し、翌年モデルとしてデビュー。『CanCam』などの専属モデルとして活躍したのち、1999年に「女優宣言お披露目発表会」を行い、トレンディードラマを中心に女優活動を本格化させた。ドラマ『非婚家族』で共演した真田広之の姿を目の当たりにして、「芝居が好きな役者になりたい」と決意したという。親しくする天海祐希を「親方」と呼ぶことでも知られる。
2004年からの「松本清張3部作」である『黒革の手帖』『けものみち』『わるいやつら』などで悪女役を演じて役柄を広げ、2006年には『黒革の手帖』の舞台版で念願の舞台公演を実現する。これが予想以上の反響を呼び、本人が役者としての精神を持つきっかけとなった。2008年にはミュージカル『CHICAGO』の日本版に自ら売り込んで主役を射止め、本格的な歌の経験がないなかミュージカルに初出演。やがてブロードウェイ進出を志して渡米し、レッスンを重ねた末、2012年7月にはついに『CHICAGO』でブロードウェイ主演デビューを果たす。日本人女優がアジア系でないアメリカ人の役を演じるのはブロードウェイ史上初の快挙となった。映画『アベンジャーズ』シリーズではブラック・ウィドウの吹き替えも担当している。
2012年10月からは主演ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズがスタート。最高視聴率27.4%を記録する人気シリーズとなり、生涯の当たり役となった。難しい手術シーンもすべて本人が演じるこだわりを見せ、本物の医師を驚かせたという。クールな役が多く「かっこいいイメージ」と見られる一方、自身は暗い性格で自信がなく小心者だと語り、周囲のスタッフからも人見知りで甘えっ子だと評されている。2003年には韓国文化観光親善大使も務めた。2020年には27年間所属したオスカープロモーションを退社して個人事務所「Desafio」を設立し、Netflix『新聞記者』など配信作品にも活動の場を広げている。舞台でも『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役などに挑み、2012年には第37回菊田一夫演劇賞を受賞した。長年にわたりテレビドラマから舞台、ミュージカル、映画まで幅広く主演を務め、クールで芯の強い女性像を数多く体現してきた。2024年には劇場版『ドクターX FINAL』が公開され、当たり役の集大成を見せている。