Ryo Yoshizawa|アーティスト・作家|1994年生まれ
大河ドラマ『青天を衝け』や映画『国宝』などで知られ、作品ごとに別人のような存在感を放つ実力派俳優。
1994年、東京都に生まれる。男4人兄弟の次男。2009年、母が応募したアミューズのオーディションで3万人を超える応募者から賞を受けてデビューした。翌年に舞台で俳優デビューし、2011年には特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』で仮面ライダーメテオに変身する役を演じる。幼い頃から「仮面ライダーになりたい」と七夕の短冊に書き続けていたといい、人生で最も口にしたセリフは「変身!」だと語る。当初は仕事を好きになれずにいたが、2013年に初主演した舞台で現場をまとめられなかった悔しさが、役者としての意識につながったという。
2019年、連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインの初恋相手を演じて広く知られるようになる。同年公開の映画『キングダム』では秦王・嬴政と漂の一人二役を演じ分け、その演技が高く評価されて第43回ブルーリボン賞助演男優賞、第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞した。端正な顔立ちを持ちながら、暗くクセのある役も残念な三枚目も自在にこなし、作品ごとに別人のような存在感を放つ「カメレオン俳優」として評価を高めていく。
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』では渋沢栄一を演じ、平成生まれ初の大河主演俳優となった。役作りのため1か月で13キロ減量するなどストイックな姿勢でも知られる。2025年公開の映画『国宝』などの演技により、毎日映画コンクール主演俳優賞、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、報知映画賞主演男優賞をはじめ数々の映画賞を受賞し、名実ともに日本映画を代表する主演俳優へと駆け上がった。
『リバーズ・エッジ』『銀魂』など多彩な作品に出演し、新人賞から最優秀主演男優賞まで映画賞を段階的に受けてきた歩みは、着実な成長の軌跡そのものである。国宝級イケメンと称される端正な容姿を持ちながら、暗い役や癖のある人物をあえて選び、別人のように見える変幻自在の演技で評価を確立した。人見知りでインドアな素顔や、剣道二段という特技など、飾らない人柄も親しまれている。役のためなら大幅な減量も辞さない徹底した役づくりで、吉沢亮は若手俳優の筆頭格として、これからの日本映画を担う存在と目されている。
特撮ヒーローへの憧れから芸能界に入り、やがて大河ドラマの主演や数々の映画賞に輝く俳優へと成長した軌跡は、地道な努力の積み重ねそのものである。甘いルックスに安住せず、暗く複雑な役や三枚目をあえて選び、作品ごとにまったく異なる人物像を立ち上げてみせる。2025年前後には主演作が高く評価され、主要な映画賞を相次いで受賞した。寡黙で人見知りという素顔とは対照的に、スクリーンでは圧倒的な存在感を放つ。平成生まれの俳優を牽引する存在として、その活躍にいっそう期待が高まっている。端正さと確かな実力を兼ね備えた、日本映画界の新たな主役の一人である。