Yuki Amami|アーティスト・作家|1967年生まれ
宝塚歌劇団月組の元トップスターで、退団後は女優として第一線で活躍する日本の女優。
1967年、東京都台東区に生まれる。本名は中野祐里。中学で演劇部に入り、2年生のとき宝塚ファンの担任に勧められて宝塚歌劇団を志望した。1985年、宝塚音楽学校に首席で入学。1987年に73期生として入団し、月組に配属される。入団一年目にして新人公演の目立つ役に抜擢されるなど早くから頭角を現し、1989年には歌劇団のニューヨーク公演メンバーにも選出された。1993年、初舞台から7年で月組トップスターに就任。これは史上最速のペースで、大地真央を上回る男役と評されたこともある。芸名は父と相談し、本名から一字を取ったうえで、副校長の「スケールが大きい」との助言で「天海祐希」に決まったという。1995年、28歳のとき『ミー・アンド・マイガール』で退団した。
退団後はあえて映像の仕事にこだわり、全編シアトルロケの日米合作映画『クリスマス黙示録』で再出発。石原プロモーション入りを希望したが断られ、親友が在籍していたフライングボックスに所属した。171cmの長身と強烈な宝塚時代のイメージから当初は個性の確立に苦労したが、女刑事や女弁護士など存在感を生かした役で評価を高めていった。2001年には『千年の恋 ひかる源氏物語』で光源氏を演じている。『利家とまつ』で共演した唐沢寿明に誘われ、2003年に現在の所属事務所である研音へ移籍。2005年の『女王の教室』では冷徹な教師・阿久津真矢を演じて強い印象を残し、2009年の『BOSS』も当たり役となった。
2008年の主演ドラマ『Around40』は、40歳前後を指す「アラフォー」という言葉を広め、同年の流行語大賞に選ばれた。産業能率大学や明治安田生命などの好感度調査では「理想の女性上司」として長年連続で1位に挙げられている。2013年には心筋梗塞で入院し舞台を降板したが、翌年復帰。実はかなりの笑い上戸で、お笑いを愛し、あえてSNSはやらないと公言するなど飾らない一面も持つ。セリフを覚えるために縦書きの台本を横書きに書き直す癖があるという。米倉涼子から「親方」と呼ばれて慕われ、吉永小百合・石田ゆり子と「リリーズ」を結成するなど交友も広い。以後も映画・ドラマ・舞台で活動を続ける実力派として、後進の目標とされる存在である。
退団後は『狗神』『連弾』などの映画で主演女優賞を相次いで受賞し、宝塚仕込みの存在感を映像でも発揮した。女優では深津絵里や常盤貴子と親しく、「三十路会」を開くなど交友も広い。次の仕事へのモチベーションは「去年の自分を観たら悔しい、だから成長する」という向上心にあると語り、2016年には日本レコード大賞の司会も務めるなど、女優業の枠を超えて活躍の場を広げている。好感度調査で長年「理想の女性上司」に選ばれ続けるのも、そうした凛とした姿勢ゆえである。