Takuya Kimura|アーティスト・作家|1972年生まれ
SMAPの元メンバーとして一時代を築き、数々の主演ドラマを高視聴率に導いた日本を代表する俳優・歌手。
木村拓哉は1972年、東京都調布市に生まれ、大阪府箕面市や千葉県千葉市で育った。1987年11月、本人の知らぬうちに親戚が送った履歴書がきっかけでジャニーズ事務所に入所。光GENJIのバックを務めるジャニーズJr.グループ「スケートボーイズ」を経て、1988年4月に中居正広・稲垣吾郎・森且行・草彅剛・香取慎吾とともに『SMAP』を結成し、1991年9月9日に『Can't Stop!! -LOVING-』でCDデビューを果たした。10代の頃に観たコッポラ監督『アウトサイダー』に影響を受けたファッションや、先輩の岡本健一から受け継いだロングヘア・ピアス・ギターも、彼の個性を形づくっていった。
共演者や爆笑問題の太田光からは「タッくん」と呼ばれ、親友の明石家さんまやサッカー元日本代表の中田英寿とは10年以上家族ぐるみで付き合う。2001年の『HERO』や2003年の『GOOD LUCK!!』、2007年の『華麗なる一族』など主演作はいずれも大きな反響を呼び、『プライド』ではアイスホッケーに本格的に取り組むなど役への打ち込み方でも知られた。
俳優としては1993年の『あすなろ白書』で注目を集め、翌1994年の『若者のすべて』や映画『シュート!』で一躍脚光を浴び、石原裕次郎新人賞やエランドール賞新人賞を受賞した。1996年の主演ドラマ『ロングバケーション』以降は主演作が軒並み高視聴率を記録し、フジテレビの月9枠では10作で主演を務め最多主演記録を打ち立てた。『HERO』『武士の一分』『華麗なる一族』『グランメゾン東京』など話題作に次々と主演し、『ハウルの動く城』のハウル役で声優も務めている。「視聴率男」と称される一方、2006年の映画『武士の一分』は日本アカデミー賞で13部門を受賞したが、「賞レースには参加しない」という事務所の方針で木村のみ優秀主演男優賞を辞退した。脚本家の三谷幸喜や監督の山田洋次からもその演技力を高く評価されている。
2008年まで『anan』の「好きな男」ランキングで15年連続1位を獲得。2016年末にSMAPが解散して以降はソロタレントとして活動し、2018年には中国のSNS、2020年にはInstagramを開設して1日で100万人以上のフォロワーを集めた。2019年にソロ歌手活動の開始を発表し、翌2020年にアルバム『Go with the Flow』をリリース。2022年には「ぎふ信長まつり」の騎馬武者行列に信長公として参加し、約46万人を集めた。令和に入ってもなお第一線で活躍を続け、1990年代後半から2000年代前半の圧倒的な人気から「平成を抱いた男」と呼ばれる存在であり続けている。2000年に歌手の工藤静香と結婚し、2児の父でもある。
共演者や監督からの評価も高く、脚本家の三谷幸喜は「あの世代の役者の中では群を抜いて才能のある方」と評し、ドラマ撮影では「セットに台本を持ち込まない」姿勢を田村正和から受け継いだという。これまでに20を超える職業を連続ドラマで演じ分けてきたことでも知られる。