深津絵里の年表

Eri Fukatsu|アーティスト・作家|1973年生まれ

確かな演技力で主演・助演の両面を担い、国内外の映画賞に輝いた実力派の女優。

深津絵里の人生紹介

クリスマス・エクスプレスの少女

深津絵里は1973年、大分県大分市に生まれた。母は書家の深津諭美子。1986年、東京・原宿で行われたミス原宿グランプリで優勝して13歳で芸能界入り。1988年公開の映画『1999年の夏休み』に「水原里絵」名義でデビューし、同年にはJR東海のクリスマス・エクスプレスのCMに15歳で起用されて広く認知された。当初は「高原里絵」「水原里絵」の名義も併用しながらアイドル歌手としても活動していた。

『踊る大捜査線』の恩田すみれ役は映画化されたシリーズでも演じ続け、国民的な人気キャラクターとなった。舞台では野田秀樹らと組んで『エッグ』などに出演し、歌唱力も高く評価される。寡作ながら選び抜いた作品で確かな存在感を放ち、国内外の映画祭で女優賞に輝くなど、日本を代表する実力派として長く第一線に立ち続けている。

実力派女優として

1992年の『愛という名のもとに』などドラマで存在感を示し、1996年には初主演映画『(ハル)』が公開。1997年のドラマ『踊る大捜査線』では恩田すみれ役でレギュラー出演し、同作のブームとともに知名度を高めた。1998年には主演ドラマ『きらきらひかる』が人気を博す。2003年には映画『阿修羅のごとく』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。2010年の『悪人』では第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞と日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受け、最優秀主演・助演女優賞のダブル受賞を果たした数少ない女優の一人となった。台本を現場に持ち込まず、記憶力と的確な演技で明石家さんまや三谷幸喜ら共演者・監督から絶大な信頼を寄せられている。

円熟の境地

2008年には配信コメディ『深津絵里のblack comedy ブラコメ』に挑み、映画『ザ・マジックアワー』では生歌も披露した。舞台でも2008年の主演作『春琴』で紀伊國屋演劇賞個人賞を受けるなど評価が高く、ロンドンでも再演された。2015年の主演映画『岸辺の旅』はカンヌ国際映画祭「ある視点部門」に出品されている。2021年度後期の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では3人のヒロインの一人に直接オファーで選ばれ、放送期間中に49歳を迎えて史上最高齢のヒロインとなった。2022年には33年ぶりにJR東海のCMに再出演するなど、長く第一線で活躍を続けている。

歌手時代には「高原里絵」「深津絵里」の名義を使い分け、ボーイッシュな活発さとミステリアスさを曲ごとに演じ分けていた。アウトドア用品を見るのが好きでありながら実際に山には登らないなど、飾らない人柄も語られる。「先が見えていることより、どうなるか分からないことに惹かれる」という自身の性分が、数々の挑戦的な役や作品選びにつながっている。舞台『春琴』はロンドンや台湾でも上演されるなど、その表現は国境を越えて高く評価されている。

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